戻る

Tatsu1号試走

2001/05/中旬
記:Pekoe

(ちょっと前の話なので多少間違ってたりするかも)

 

気持ちよく昼寝こいてたらTatsuから電話がかかって来た。 

T : 「明日TG10(*1)走らすから付き合え。決定。」

反論の余地はありませんか。そうですか。

まぁ作ったら走らせてみたくなるのは私も同じなので、喜んで付き合う事にした。
場所はうちから歩いて3分の千葉スポーツセンター。
国際千葉駅伝とか国際千葉マラソンではスタート/ゴール地点になっていて、全国の長距離走ファンにはお馴染みの場所である(*2)
ここは休日には必ず何かイベントをやっているが、奥の駐車場はいつも空いてて車もたまにしか来ない。
みんな入り口近くに路上駐車してしまうのだ。マナー悪いぞ千葉県民。

天気は曇りで、下手すると雨になりそうなので、急いで駐車場へ。
「新緑の写真でも撮りに行こう(*3)」と騙してOtGも誘ってみた。
一応申し訳程度に写真を撮りに歩くが、小雨が降ってきたので駐車場へ逆戻り。
すぐに雨は上がったが、既にラジコンを走らす準備は出来ていて、私とTatsuの頭の中からは写真の事なんかすっかりデリートされていた。

確かTatsuは、「デカール(*4)なんてめんどいから貼らねぇ」とか言っていたが、見るとベンツにはきっちりデカールが貼られていた。奴はああ見えて意外にマメだ。

ラジコンのエンジンにプラグヒートを繋ぎ、プルスターターを引く引く引く引く引く。
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
思ったよりも簡単にエンジンはかかり、ボディを乗せてさぁ発進。
ぷス。
(エンジン停止)

ボディを外して、引く引く引く引く。
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
ボディを乗せてさぁ発進。
ぷス。

引く引く引くぼぼぼぼぼぼぼぼ発進ぷス。
引く引く引くぼぼぼぼぼぼぼぼ発進ぷス。

慣らしだから、と思ってニードル(*5)をかなり開けているのがいけないようだ。
引く引く引くぼぼぼぼぼぼぼぼ発進ぷスをさらに何回か繰り返した後、なんとか発進出来た(*6)

おお、走ってる。
ビィーンと甲高いエンジン音を響かせながら走るラジコンは、メカ好きな人ならかなりワクワクできると思う。
とりあえず燃料タンク3回分(*7)は慣らし走行をしないといけないらしいので、ゆっくりと走る。
ちなみに「ゆっくり」とは言っても、スロットルを半分も空けない状態で30km/h位は余裕で出ているので、傍から見る分には結構速い。

慣らしが終わっていよいよ全開走行。思ってたよりかなり速い。
こんなスピード、コントロール出来ねぇって。w
「暫くは練習しないと駄目だな.....」と統一見解を得てこの日は終わりになった。

 

.......写真はどうしたって? もちろん撮りましたよ。3枚だけ。



疾走するTatsu1号。 流し撮りの練習も兼ねていた。w Canon D30/EF70-200 F2.8L 撮影:Tatsu


その次の週。
例によってTatsuから呼び出されて、練習走行に付き合う事になった。

奴のTG10は、いつの間にか色々なオプションパーツ(*8)が組み込まれていた。
社長、思惑通りTatsuは大ハマりしてまっせ。w

オプションパーツの効果か、車の挙動は前回より安定してる。
Tatsuもだいぶ慣れて来たが、この駐車場は路面が荒れているので、スピードを出すとちょっと辛い。
それでもTatsuは嬉しそうにラジコンを走らせていた。

「そろそろサーキット行ってみたいなぁ。」というTatsuの言葉に、私は「あぁやっぱり(^^;」と心の中で呟いた。

 


(*1)TG10
Tatsuのラジコンの形式名。タミヤ製。
1/10ラジコンカーでは遅い部類に入るようだ。
標準エンジンのFS12LTは非力、重心が高く車幅が狭いのでコーナーリングが不安定という決定的な弱点を抱えている。
しかし流石にプラモデルメーカーの製品だけ合ってボディの出来が良く、格好はいい。
上手くいじれば他のラジコンと勝負出来ない事も無いらしく、タミヤ好きなTatsuは暫くこれで行く予定らしい。
当時のTatsuのボディはメルセデスベンツCLK。

(*2)長距離走ファンにはお馴染み
知らねぇよ普通。

(*3)新緑を撮る
うちにカメラがあるのは、OtGの趣味だからである。
何故か私のほうがカメラに詳しくなってしまったりしているが、決して私の趣味ではない。
私はアシスタントなので、OtGの後ろで重いレンズが何本も入ったリュックを持ってヒーヒー言うのが主な役割。

(*4)デカール
ボディの上から貼るシールの事。
ちなみにラジコンのボディは透明なポリカーボネート製で、裏から塗装して表からシールを貼る。

(*5)ニードル
キャブレター内にある、空気とガソリンの比率を調整する針。
これを開くとガソリンが濃くなり、閉めると薄くなる。
一般に濃いと始動性や低速での安定性は良くなるが高回転側が回りにくくなり、薄いと高回転まで廻るようになるが低速側が不安定になり、オーバーヒートしやすくなる。

(*6)なんとか発進
GPカーはこーゆーもんらしい。
最近はコツがわかって、エンジンの調子が悪い時以外は大体発進できるようになった。

(*7)燃料タンク
TG10の燃料タンクは65cc。これで10分弱位は走行出来る。
多分カブより燃費は悪い。2.05ccしかないのに。
ちなみにEPだと非力な部類のモーターでバッテリー1本あたり走行7〜8分、放電/充電に各数時間。
なのでEPはバッテリーを買い捲らねばならず、GPよりも金がかかるそうだ。
もちろんGPならガスを入れるだけでOK。

(*8)オプションパーツ
ラジコンカーのオプションパーツはやたらといっぱい出ていて、チューニング/セッティングの幅は非常に広い。
その気になればノーマルパーツの方が少なく出来るんじゃないかと思う。
しかも価格設定が実に微妙で、決して安くはないが軽い気持ちで買ってしまう事の出来る値段で揃っている。
真面目にチューンに取り組むと、速攻で4〜5万円は出て行きそうで怖い。


戻る